松北園は日本茶発祥、宇治の地にいただく誉れを、脈々と受け継いでおります。過去の伝統におもねることなく、日本の嗜好文化・生活文化に貢献する、新需要の発掘も当園の使命だと考えます。宇治茶の新しい伝統の創生をめざして、最良の品質の宇治茶をご提供すること。それが創業以来変わらぬ松北園の姿勢です。
当園は江戸時代の前期、京から奈良に至る旧街道上、西は宇治川を望む景勝の地宇治木幡の一帯で茶づくりを生業としたのが始まりと伝えられています。
第1回内国勧業博覧会、龍紋賞牌など各受賞牌
明治43年発行 日英博覧会記念出版『代表的日本』に掲載された松北園の記事
1645(正保2年) | 創業 |
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1868(明治元年) | 資本と経営を分離。近代的組織の確立。 |
1877(明治10年) | 第1回内国勧業博覧会にて龍紋賞を受賞。 |
1879(明治12年) | 全国共進会において松北園が出品の煎茶が2位に入賞。時の大隈重信大蔵卿より褒賞、金30円を授かる。 |
1881(明治14年) | 京都府博覧会有功銀賞を受賞。 第2回内国勧業博覧会にて有功一等賞牌を受賞。 |
1888(明治21年) | 大日本農会品評会一等賞を受賞。 |
1890(明治23年) | 第3回内国勧業博覧会にて有功賞牌を受賞。 |
1895(明治28年) | 第4回内国勧業博覧会にて一等賞を受賞。 |
1913(大正2年) | 京都府製茶品評会一等賞を受賞。 |
1914(大正3年) | 三越呉服店との取引を開始。かつお節と並んで、初めて日本の百貨店で扱われた食品となる。 (ちなみに三越の食品部創設は大正4年) |
1934(昭和9年) | 全国製茶品評会において、出品の玉露が一等賞を受賞。 |
1935(昭和10年) | 株式会社設立。 |
1989(平成元年) | 第11回宇治茶品評会において、出品の玉露が農林水産大臣賞を受賞。 |
1995(平成7年) | 創業350年。株式会社設立60年。 |
2002(平成14年) | 宇治茶品評会において出品の、煎茶が農林水産大臣賞を受賞。 |
2006(平成18年) | 有機JAS認定を取得。 |
2010(平成22年) | 食品安全管理規格、ISO22000取得。 |
2015(平成27年) | 日本茶Awardにて出品の煎茶がプラチナ賞を受賞。 |
2016(平成28年) | 日本茶Awardにて出品の煎茶がプラチナ賞を受賞。 |
2017(平成29年) | 日本茶Awardにて出品の玉露が公益社団法人日本茶業中央会賞を、出品の煎茶がプラチナ賞を受賞。 |
2018(平成30年) | 日本茶Awardにて出品の玉露がファインプロダクト賞を受賞。 Global Tea Championshipにて出品の抹茶が金賞を受賞。 |
2019(令和元年) | 本社工場全域にてFSSC22000を取得。 日本茶Awardにて出品の玉露がファインプロダクト賞を受賞。 Global Tea Championshipにて出品の玉露が銀賞を受賞。 |
天皇即位記念の献上茶を正装で茶摘み
大正4年(1915)大正天皇即位の御大典が行われ、日本全国各地の選りすぐりの名産品が献納の品として採用されました。このとき献納茶のメーカーとして唯一選ばれたのが松北園です。 数ある茶メーカーのなかで選ばれるのは極めて名誉なことであり、その味と品質が名実ともに広く認められたことになります。 |
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奉献御茶製場の看板 |
松北園の使命、それはお客様の生活を彩る、香り高い宇治茶をお届けし続けることです。茶葉(ちゃよう)の極く若い新芽だけを摘む茶摘み法「一芯三葉」の精神を大切にし、仕入れの基本としています。食品の安全な製造、流通の国際基準ISO22000によって運営される製造工場は、大正の時代から今に伝わる「ルールに従ってお茶を扱うこと」「お茶を衛生的に扱うこと」を定義した「松北園焙炉師心得」が今日の形になっているに過ぎません。
宇治茶の伝統を伝えること。
新しい伝統の創生をめざして、
最良の品質の宇治茶をご提供すること。
それもこれも全てはお客様の喜びを、私たちの喜びとしたいから。創業以来変わらぬ松北園の姿勢です。