緑茶には様々な種類がありますが、栽培する方法の違いや、製造工程の違いで風味の異なった緑茶が誕生します。ここでは煎茶、玉露をはじめ代表的な宇治茶をご紹介します。
もともとは茶葉を煎出して飲む茶という意味からこの名前が付けられたといわれています。製法は生葉を蒸す、揉む(よりをかける)、乾燥という過程を経てつくられます。日本茶生産量の約8割を占め、最も一般的なお茶として親しまれています。
太陽の光をたっぷりと受けた露天茶園から作られるために、カフェインやタンニンの含有率が高く、特にビタミンCは豊富で、その他のビタミン類もバランスよく含まれています。茶葉は鮮やかな緑色で、針のようにピンと細くよれたものが上質です。これは丹念に揉まれている証しで、成分が抽出されやすくなっています。注ぐと黄味がかった山吹色になります。サラッとしたのどごしと香りはまさに宇治茶の代表格で、甘みと渋みがほどよく調和したさっぱりとした味わいが身上です。
煎茶用 露天茶園
玉露に比べると甘みは薄い、しかしほどよい甘さとここちよい渋みがお口の中をさわやかにします。朝起きがけに飲む一杯、あるいは食事を終えたあとじっくりと味わう煎茶の一杯は格別です。お客様用として、あるいは親しい方とのだんらんに、夕食後までを目安としてお楽しみください。
緑茶にはビタミンCが豊富。とくに多いのは新鮮な上級煎茶で、一煎目には70%〜80%のビタミンCが溶け出しています。野菜のビタミンCと違い熱に強く、お湯のなかでも壊れません。これぞまさに「飲むビタミンC」です。