長い歴史と文化に培われてきたお茶。京都においても、私たちの生活に身近に関わる各所で、今も宇治茶の文化が伝え続けられています。そんな歴史と文化をご紹介します。
茶栽培の基礎を築いた栄西禅師、茶道千家流の始祖となった千利休、宇治に茶園を開いた明恵上人ら3人の茶祖の功績をたたえるとともに、宇治茶の発展を祈り毎年10月第1日曜日に開催されます。
平成18年10月1日に行われた第55回においては当園の杉本剛が口切の奉仕をさせて頂きました。
1. 宇治川より献茶に使用する名水を汲み上げます。
2. 仏前に供えられ口切の儀を待つ茶壷。お濃茶は「宇茗」(うみょう)、お薄茶は「里の香」。
3. 宇治橋三の間でくみ上げられた名水が届けられいよいよ口切の儀がはじまります。
4. 介添者より茶壷が手渡されます。
5. 羽箒(はぼうき)で清めます。
6. 小柄(こづか)で封印を口切ります。
7. 箕の上に薄茶がこぼされます。
8. 濃茶が取り出されます。
9. 石臼でてん茶を挽き上げます。
10. 茶いれに挽きあがった抹茶を移します。
11. 茶の入った茶いれ(棗)を仕覆(しふく)に移します。
12. 対面で待機しておられる献茶奉仕者に引き継ぎます。
13. 献茶介添者に引渡し、茶壷口切りは終わりです。
14. 献茶奉仕者によってお茶が点てられます。18年の当番は裏千家の倉斗宗覚業躰先生です。
15. 点てられた茶は建仁寺管長の手により仏前に供えられ儀式全体が終わります。
16. 仏前に添えられた建仁寺管長直筆の香語。
17. 介添者により紐飾りが施さた茶壷。